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 中国の五行説は、四季に四色を配している。青春、朱夏、白秋、そして黒い冬、玄冬だ。青春時代があるのなら、他の三つの時代が人生にあってもいいのではないか。宗教評論家のひろさちやさんがかつてそう主張していた▼そのうえで、白秋 […]

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「あなたの肝臓をいただきます」。日本語だと、身の毛のよだつ怪奇映画の題名みたいに聞こえるが、ペルシャ語でこう言われたのならほほ笑むべきかもしれぬ。このおそろしい言い方で「あなたのためなら何でもする」「心から愛している」の […]

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英国の作家オスカー・ワイルドはこう書いている。<人はそのままなら、自分に正直になれない。仮面を与えよ。そうすれば、真実を語るだろう>▼仮面は人に力を与える。非日常の世界に人を導く。世界共通の力ではないか。一部の行いではあ […]

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東京新聞後援 JBDF関東甲信越ブロック競技ダンス 埼玉県大会のご案内

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 「おしん」「渡る世間は鬼ばかり」などの脚本家、橋田寿賀子さん(93)は大学在学中に映画会社の入社試験に合格した。戦後間もない時代。当時、その世界での女性進出はまだ珍しく、入社しただけで雑誌のインタビューなども受けたそう […]

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 米国ミネソタ州のミネアポリス郊外にアノーカという町がある。人口約二万人の小さな町だが、あることで有名になっている。「世界のハロウィーンの首都」なのである▼その理由は一九二〇年代にさかのぼる。ハロウィーンといえば仮装やい […]

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 米国のスーパーのレジでもめた経験がある。問題は支払いの後で起きた。店員の質問が怪しいのだ。「プラスチック・オア・ペーパー?」(プラスチックなのか、紙なのか)▼クレジットカードをプラスチックと表現することも、あるのか。だ […]

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 映画監督の黒澤明さんの小学生時代のあだ名は、「こんぺと(金平糖(コンペイトー))」。<こんぺとさんはこまります いつも涙をポーロポロ>。当時そんな歌があったそうで黒澤少年はそう囃(はや)されていじめられていた▼ドッジボ […]

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田中正造は「手紙」を手にして、天皇の馬車に向かった。明治三十四年の直訴である。取り押さえられ、目的を果たせず終わった田中に、理解者の新聞社幹部がかけた言葉が日記にある。<一太刀受けるか殺さ(れ)ねばモノニナラヌ>(『通史 […]

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 シロツメクサは江戸時代にオランダから入ってきた帰化植物だ。「ぎやまん」と呼ばれた貴重なガラス製品を傷つけないために詰めたそうだ▼名前もそこからついた文字通りの詰め物であったが、現代では英名の「クローバー」として、「幸福 […]

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