2020年7月15日
小学校や中学校の教室に鉛筆削り器が置かれるようになったのは一九六〇年のある事件がきっかけらしい。当時社会党委員長の浅沼稲次郎刺殺事件。犯人は十七歳の少年だった▼少年の刃物による事件という衝撃から刃物追放運動が起こる。鉛筆 […]
2019年4月8日
ノーベル文学賞を過去に辞退したのは『ドクトル・ジバゴ』などの旧ソ連の作家、ボリス・パステルナークとフランスの哲学者サルトルの二人だが、パステルナークは旧ソ連に返上を迫られ、やむなく辞退した経緯もあり、実質的にはサルトル […]
2019年2月19日
かのヒトラーがノーベル平和賞の候補になったことがあると聞けば驚く人もいるだろう。ドイツがポーランドに侵攻し、第二次世界大戦が勃発する直前の一九三九年のことだそうだ▼推薦したのはスウェーデン国会議員のエリック・ブラント。推 […]
2019年2月16日
「赤とんぼ群れ出(い)ずるは地震の兆し」「ヘビ、藪(やぶ)に集まるときは地震あり」。そんなことわざが全国にある。動物たちに比べれば、人は残念ながら、迫り来る災害などを直感する力に乏しい。だから目を凝らしてきた▼消防庁ホ […]
2019年2月14日
漱石の『坊っちゃん』の中に生徒が先生にいたずらを仕掛ける場面がある。宿直室の布団の中に大量のバッタ(実際はイナゴ)を入れておく▼漱石が松山中時代、実際に見聞きしたいたずらという。当時はしかられておしまいだっただろうが、 […]
2019年2月13日
<梅の木にふりかゝりたるその雪をはらひてやれば喜びのみゆ>。中原中也の初期の短歌で「春をまちつゝ」という題が付いている▼同じ中也で雪といえば「生ひ立ちの歌」の雪を連想する。(幼年時)「私の上に降る雪は真綿のやうでありまし […]
2019年2月8日
がっぷりと組み合って、動かなくなった二人の力士には、一見、平和が訪れているかのように見える。実際は、力が辛うじてつり合っているにすぎない。夏目漱石は、これを「互殺の平和」と呼んでいる▼<現状を維持するに、彼等(かれら) […]
2019年2月7日
腕利きの営業担当者が書いた「指南書」を読んでいたら、セールスの技術としてなるほどと思うものがあった。売ろうとする製品の悪い面にも言及することだそうだ▼売るために製品の良い面ばかりを強調したくなるのが普通である。そこをあ […]
2019年2月3日
ご愛読者の皆様へ 日頃は東京新聞ならびに東京中日スポーツをご愛読頂きありがとうございます。 当店の配達エリアが変更となりました。 31年2月1日より寄居町 赤浜の一部、富田の一部、今市、鷹巣、牟礼 深谷市花園地区 永田、 […]