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ち)である▼この日に観音様をお参りすれば四万六千日分の参拝と同じありがたみがある。浅草観音ではほおずき市の縁日が立つ。「四万六千日、お暑い盛りでございます」。八代目桂文楽の「船徳」。江戸の夏がぱっと広がる名調子である▼夏 […]

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時代小説の名手・葉室麟(はむろりん)さんの『秋月記(あきづきき)』で、江戸から故郷・秋月に戻った主人公は思わず「秋月はよいなあ」と、嘆声を漏らす▼<秋月では目をあげればすぐに青々とした山が見える。何ものかの懐に抱かれてい […]

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<子供達よ/これが核攻撃から/あなたを守る方法です/ベルの音で先を争って誰よりも早く/机の下にもぐり/ひざまずいた姿勢で床に顔をつけ…>。一九五〇年代、米国の小学校では核攻撃から身を守る訓練が真剣に行われていた。体を丸め […]

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「東海道中膝栗毛」の十返舎一九の辞世は<此世(このよ)をばどりやおいとまに線香の煙とともに灰左様なら>。線香の灰とのシャレでハイ、サヨウナラ。さっぱりしたものである▼名将は最期になんとおっしゃったか。勝負にかけた熱とこだ […]

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みんなで防犯
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物語の展開に困った作家がこんな方法を思い付いた。丸い紙に物語上、起こりえる出来事をたくさん書き込んでおく。たとえば、「予期せぬ来訪者」「ヒロインの愛の告白」「身内の裏切り」…。それをルーレットのように回し、止まった内容に […]

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【不良】…「質・状態がよくないこと。また、そのさま」。「品行・性質がよくないこと。また、その人」。字引は実にさっぱりとしたものである▼されど、その人は【不良】の中に字引では説明されぬ価値を見ていたのか。不良と呼ばれること […]

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重く受け止めごっこ」が流行したら、どうなるだろうか。思想家の故・鶴見俊輔さんが十年ほど前、そんなことを話していた▼この国では不祥事の類いが起きると、大臣から官僚、経営者から教育者まで判で押したように「このことを重く受け止 […]

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二十七日に九十一歳で逝った英国の作家マイケル・ボンドさんが、そのクマに出会ったのは一九五六年のクリスマスイブのことだった▼家路を急ぐ彼の目に、売れ残って店先にぽつんと置かれたクマのぬいぐるみが、飛び込んできた。見捨てられ […]

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<記録に並ぶは七月一日。そこからさらに十二試合、驚き桃の木の大選手>。「ジョルティン・ジョー・ディマジオ」(レス・ブラウン楽団)は一九四一年、全米で大ヒットした。陽気で軽快な曲を訳してみれば、こんな雰囲気だろう▼歌の主人 […]

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