今日の東京新聞
今日の筆洗

劇作家の別役実さんの『当世悪魔の辞典』を開けば、「目」は、こう定義されている。<自分自身であることが最も自然に感じられる器官。危険に遭遇して我々が目をつむるのは、そうすることによって我々自身をそこから消し去ることが出来る […]

続きを読む
今日の東京新聞
今日の筆洗

幕末の傑物・松平春嶽(しゅんがく)の実子にして、尾張徳川家の十九代目当主・徳川義親(よしちか)氏は、「虎狩りの殿様」と呼ばれた。マレー半島で野生の虎に襲われそうになりつつ、ひるまずに仕留めたという武勇伝のためだ▼そんな「 […]

続きを読む
みんなで防犯
みんなで防犯&交通安全

続きを読む
今日の東京新聞
今日の筆洗

ヒョウと「ある動物」が喧嘩(けんか)になった。それを見ていた女の子が仲裁に入るが、ヒョウに食べられてしまう。嘆き悲しんだのは「ある動物」。黒い喪章を着けて女の子の冥福を祈ったが、どうしても涙が止まらない▼あふれる涙をぬぐ […]

続きを読む
今日の東京新聞
今日の筆洗

万歳三唱ほど時代から消えた風習はないかもしれない。かつては会社の送別会や、結婚式などでもバンザイ、バンザイとやっていたのだが、最近はとんとお目にかからない▼ぎりぎり万歳が生き残っている場所はおそらく政界だろう。衆院解散と […]

続きを読む
今日の東京新聞
今日の筆洗

兄や姉からの「お古」「お下がり」。今聞けばどこか懐かしい気持ちになるが、それをあてがわれた当時の少年少女はやはり面白くなかったか。「ポーの一族」「トーマの心臓」などの漫画家の萩尾望都(もと)さん(68)が「お下がり」の思 […]

続きを読む
今日の東京新聞
今日の筆洗

一九四五年の夏、英国で大番狂わせが起きた。十年ぶりに行われた総選挙で、保守党がまさかの敗北を喫したのだ▼保守党を率いていたのは、第二次大戦で卓越した指導力を発揮した名宰相チャーチル。彼の名声をもってすれば、愛国心で高揚し […]

続きを読む
今日の東京新聞
今日の筆洗

二年前に七十五歳で逝った詩人・長田弘さんに、「グレン・グールドの9分32秒」という詩がある。9分32秒とは、天才グールドがピアノで弾いた、ワーグナーの歌劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」第一幕前奏曲の録音時間だ▼< […]

続きを読む
今日の東京新聞
今日の筆洗

<おっかな(大塚)びっくり 度胸を定め 彼女に会いに行けぶくろ(池袋) 行けば男がめじろ(目白)押し>…。オールド演芸ファンにはおなじみだろう。四代目柳亭痴楽(一九二一~一九九三年)の「恋の山手線」▼山手線の駅名をシャレ […]

続きを読む
今日の東京新聞
今日の筆洗

「ちちんぷいぷい」。言わずと知れた、子どもが転んでどこかを痛めたときに唱えるおまじないで、続くのは「痛いの痛いの飛んでいけ」▼歴史は古く、徳川家光公の乳母、春日局(かすがのつぼね)が使ったのが起源という説もあるそうだ。漢 […]

続きを読む