今日の東京新聞
9/30 今日の筆洗

政府を批判しただけで、厳しく弾圧されたソ連にあっても、憲法では表現や言論の自由は一応、認められていた。だから、米国では、こんな皮肉が語られた。「合衆国憲法とソ連憲法の違いは…ソ連憲法は言論、集会の自由を保障する。米国の憲 […]

続きを読む
今日の東京新聞
9/29 今日の筆洗

米国の政治ジョークを集めた本で、こんな小咄(こばなし)を読んだ。子どもが政治家の父親に、「裏切り者って何?」と尋ねた▼父の答えは、「裏切り者というのはこっちの党からあっちの党に行くやつのことだ」。子どもが「じゃあ、あっち […]

続きを読む
今日の東京新聞
今日の筆洗

 一八八八年の夏の早朝、ドイツ・マンハイムに住む三十九歳のベルタは、息子二人を連れて家を出た。「実家に行く」との書き置きをして▼彼女の夫カール・ベンツは、さんざん苦労して自動車を発明した。だが、「馬なし馬車」はさっぱり売 […]

続きを読む
今日の東京新聞
9/27 今日の筆洗

バスケットボールの神様、マイケル・ジョーダンは一度、NBA(全米バスケット協会)を離れて、プロ野球に挑戦している。一九九三年、三十歳前後のときだから、バスケット選手として脂の乗った時期である▼幼い時、プロ野球選手になると […]

続きを読む
今日の東京新聞
今日の筆洗

五年ほど前、ニューデリーで映画館に入った。インドの観客は熱く、にぎやかである。スクリーンに悪漢が登場すれば、罵声を上げ、正義の味方には声援の口笛を鳴らす▼かつての日本の映画館にもこんな雰囲気があったのをかすかに覚えている […]

続きを読む
今日の東京新聞
9/25 今日の筆洗

「日陰の桃の木」「水瓶(みずがめ)に落ちたオマンマ粒」。落語ファンならきっと何のことかお分かりだろう。いずれも落語の「三枚起請(さんまいきしょう)」に出てくる悪口の類いで「日陰の」は背が高くひょろひょろした人、「水瓶に」 […]

続きを読む
みんなで防犯
みんなで防犯・交通安全

続きを読む
今日の東京新聞
9/22 今日の筆洗

ブレヒトの戯曲『肝っ玉おっ母とその子どもたち』の主人公アンナは、長く果てしなく戦争が続く十七世紀のドイツで、軍隊に付いて回っては、兵士らに酒や服などを売る行商人だ▼軍隊を相手に稼いでいるからこそ、悲惨でまやかしに満ちた現 […]

続きを読む
今日の東京新聞
9/21 今日の筆洗

その人が正しい判断をしなければ、われわれは今、生き延びているのだろうか。ちょっと、おどかしすぎかもしれぬ。それでも、「一歩間違えば」の事態は実際に起きた。その危機を食い止めた「世界を救った男」が五月に亡くなった。旧ソ連軍 […]

続きを読む
今日の東京新聞
9/20 今日の筆洗

今からちょうど五十年前、米軍の司令官は、核攻撃の準備に入っていた。弾道ミサイルを探知するためのレーダーが突然、機能を停止したのだ▼原因は不明。ソ連の仕業ではないか。ならば、弾道ミサイルで攻撃される前に、核兵器を搭載した爆 […]

続きを読む