今日の東京新聞
今日の筆洗

世の中には、実に奇妙で味わい深い単位がある。たとえば、エストニアの船乗りが使っていた単位「パイプ」は、たばこのパイプから煙が出る間に船が進む距離だという▼チベットで「お茶一杯の距離」は、「熱いお茶を入れて、それがさめて飲 […]

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今日の東京新聞
今日の筆洗

 村上春樹さんの短編小説「UFOが釧路に降りる」の中にサケの皮が大好物というお母さんが出てくる。「私のお母さんは鮭(さけ)の皮のところが大好きで、皮だけでできている鮭がいるといいのにってよく言っていたわ」。ちょっと気味が […]

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今日の東京新聞
11/4 今日の筆洗

小学校四年生の伊藤七瀬さんはピンク色が好きな男の子だ。幼稚園の時、ピンク色のTシャツを着ていたら、女の子に言われたそうだ。「男の子なのに、どうしてピンク色の服なの?」▼なぜそんなことを言うんだろう。お母さんに話すと、こん […]

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今日の東京新聞
11/2今日の筆洗

その男の子は学校へ行く時、いつも二つのランドセルを持っていったそうだ。おかしな話に聞こえるだろう▼男の子が運んでいたのは一つは自分のもの。もう一つは体が弱かった妹さんの分。子どもには重い上に、妹の赤いランドセルを友人に見 […]

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今日の東京新聞
11/1 今日の筆洗

「ラバのように頑固」という慣用句が英語などにある。オスのロバとメスの馬の交雑種であるラバは丈夫で力が強いそうだが、慣用句通り、やや強情なところがあると聞く。イソップの寓話(ぐうわ)にもそんな性格が描かれる▼ラバとロバが主 […]

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