2018年8月7日
快晴の夏休みなのに、公園に人影はなく、セミの大声ばかり響く。遊具やベンチはさわれないほど熱い。週末でも都心は人通りが少なくて、今年の街の景色はいつもと違う。列島のどこかで暑さが猛威をふるう中、きょうは立秋。実感はないけれ […]
2018年8月6日
<ただ思っている あなたたちはおもっている 今朝がたまでの父を母を弟を妹を (いま逢(あ)ったってたれがあなたとしりえよう) そして眠り起きごはんをたべた家のことを>▼峠三吉「仮繃帯(ほうたい)所にて」(『原爆詩集』収 […]
2018年8月3日
ボクサー上がりという哲学者が古代ギリシャにいた。クレアンテスというストア学派の大家だ。もともと拳闘家で、立派な体格の人物と伝えられている。きわめて貧しく、昼間に哲学を学ぶかたわら、夜は庭園の水くみをして、生計を立てたそう […]
2018年8月2日
作家の向田邦子さんは一九六四年の東京五輪の開会式で聖火台に火がともるのを見て、「わけのわからない涙があふれてきた」と書いている。ちょうど家族から離れて暮らすことになったところで五輪と自分の独り立ちへの決意や感傷が涙とな […]
2018年8月1日
「そよとの風にも震えるが、どんな重荷も運んでいく」はカナダ、「道を作ってくれたら、どこまでだって行くよ」はペルー、「あれば…ただ同然。なくなれば、さあこれほど高価なものはない」はアラブ。日本には「切っても切っても切れな […]