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ベルギーで出版された本に、皇太子時代の昭和天皇を撮影したという写真が載っている。場所は同国のイープル。写真説明によると、第一次大戦の後、激戦地だったこの地を訪問した際の一枚だという。がれきの山の上に、硬い表情で立たれる姿 […]

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 落語の「狸賽(たぬさい)」は子どもたちにいじめられているところを助けられたタヌキが博打(ばくち)打ちの男に恩返しする話なのだが、その方法が少々変わっている▼タヌキが博打で使うサイコロに変身する。おかげで、男は思うがまま […]

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 「さはら刺身 生姜醤油(しょうがしょうゆ)/たひ刺身/かぢき刺身/まぐろ 霜降りとろノぶつ切り/ふな刺身 芥子(からし)味噌/べらたノ芥子味噌」に「牛肉網焼/ポークカツレツ/ベーコン」「西条柿/水蜜桃/二十世紀梨」…。 […]

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焼夷弾(しょういだん)は五十センチほどの六角形の筒で、落ちてくるときにはなぜかおしりの部分に火が付き、火の雨が降り注ぐように見えたという。五日亡くなった映画監督の高畑勲さん。九歳の時に岡山で体験した空襲を鮮明に記憶してい […]

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  焼夷弾(しょういだん)は五十センチほどの六角形の筒で、落ちてくるときにはなぜかおしりの部分に火が付き、火の雨が降り注ぐように見えたという。五日亡くなった映画監督の高畑勲さん。九歳の時に岡山で体験した空襲を鮮明に記憶し […]

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 やはり少しばかり味気ない。プロ野球で今季取り入れられた「申告敬遠」だ。監督が告げれば、投球なしで敬遠四球にできる。開幕から何度か使われ、大きな混乱はなかったようだ。一方で、捕手が立ち上がった瞬間の球場のどよめきや感情を […]

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 作家の向田邦子さんがお父さんの失(う)せ物について『父の詫(わ)び状』に書いている。ある日、タクシーで帰宅したお父さんが玄関で「あれ、月給袋、どうしたかな」とつぶやいた▼それを聞いたお母さんの反応がすごい。普段はぐずと […]

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「寺内貫太郎一家」などの演出家の久世光彦(くぜてるひこ)さんは五歳にして難しい漢字を読むことができたそうである。読むどころか漱石の「虞美人草(ぐびじんそう)」を丸暗記していた。<紅を弥生に包む昼酣(たけなわ)なるに、春を […]

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中国の戦国時代は、七つの国が争う外交の時代だった。大国の秦に仕えた策士の張儀は、それぞれの国が秦と同盟を結ぶ連衡策を唱え、秦以外の六つの国が連合する合従(がっしょう)策を打ち破ろうと遊説する。隣国の楚と韓の圧迫を恐れてい […]

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さて、問題です。「リンゴ村から」(三橋美智也)、「リンゴ追分」(美空ひばり)、「お月さん今晩は」(藤島桓夫)、「木綿のハンカチーフ」(太田裕美)…。いずれも流行歌の題名ですが、その共通点は?▼古い流行歌ファンなら、すぐに […]

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