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<24時間タタカエマスカ>が流行語大賞の銅賞に選ばれたのは、元号が平成に変わった年のこと。<♪黄色と黒は…>と歌う栄養ドリンクのCMソングが大ヒットしたのだ▼世はバブル景気に浮かれていたが、KAROSHIが海外メディアで […]

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米国サウスカロライナ州に住むエバ・オルセンさん(8つ)が持っている児童文学の名作『大草原の小さな家』には、あちこちに、シールが貼られているという。いたずらではない。彼女が、シールで「銃」「血」「殺」といった文字を隠したの […]

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「何もないから、何も出るはずがない」。強硬な外交姿勢で知られる某国の首相は最近、そんな言葉を繰り返しているという。足元で疑惑に火が付き、鎮火に躍起になっているのだ▼某国の首相とは、イスラエルのネタニヤフ首相のこと。十二年 […]

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<狂せんばかりの地獄>と太宰治が「東京八景」の中で書いている。地獄とは何だったか。自分を信頼し、期待している人を裏切ってしまったことだという▼故郷の兄たちは太宰が大学を卒業してくれるものと信じていた。「学校ぐらいは卒業し […]

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峠で雨に降られ、困っていると、傘をさした人が突然やってくる。手招きをし、どうぞお入りなさいという。ありがたい、それではと傘に入ったが運の尽き。とたんにとんでもない場所へと連れ去られてしまうという▼「傘さしタヌキ」という妖 […]

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その男の子は生まれた時から髪の色が白に近い灰色だった。眉も白い。母親は妊娠中に服用した薬のせいだと気にしていたそうだ▼その子が中学に上がる時の保護者同伴の面接試験。母親はその子とトイレに入り、マッチを擦って消し炭にして眉 […]

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 「高漂浪き」と書いて「たかされき」と読む。熊本県水俣のことばだそうだ。何かの声や魂にいざなわれ、さまよい歩く。そんな意味らしい▼その作家はその地元の言葉についてこんな説明をしている。「村をいつ抜け出したか、月夜の晩に舟 […]

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<なぜ、しま模様のある動物がこれほど多いのか?><なぜライオンには、たてがみがあるのか?>。これらはいずれも、英国の名門オックスフォード大学の生物学の入試問題だ▼この大学は入学試験で一万人の受験生一人一人を複数の教官で面 […]

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忘れられぬ「目」がある。今から十七年前、北朝鮮の金正日総書記がロシアを訪問した時に見た、目である▼一行は厳重な警備で守られていたが、西シベリア・オムスクの駅で、ちょっとした手違いが起きた。総書記は既に専用列車に乗り込んだ […]

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<アイ・ラブ・ユー。できるか青年><燃えるような恋をしろ><青年!行け>。いずれも映画「男はつらいよ」の寅さんのせりふから集めた。恋に悩む若者に対する寅さんの指導方法は自分のことは棚に上げ「当たって砕けろ」「なんとかなる […]

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