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 <酒やめてかはりになにかたのしめといふ医者がつらに鼻あぐらかけり>。歌人、若山牧水は酒がやめられなかった。朝二合、昼二合、夜四合。日に一升近くやってしまう。アルコール依存症である▼<酒やめむそれはともあれながき日のゆふ […]

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 英語の表現に「マンデー・モーニング・クオーターバック」というのがある。直訳すれば、「月曜日の朝のクオーターバック」となる▼クオーターバックとはアメリカンフットボールの司令塔役のポジション。この奇妙な言い方で「結果論ばか […]

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みんなで防犯
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 米大統領が居住し、執務を行うホワイトハウスの中に映画館がある。といっても座席は数十席。入場は大統領とその家族やスタッフに限られ、大統領の求めに応じ、どんな作品も上映できるそうだ。最初の上映は一九一五年の「國民の創生」と […]

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 <母は舟の一族だろうか。/こころもち傾いているのは/どんな荷物を積みすぎているせいか>-。詩人吉野弘さんの「漢字喜遊曲」。なるほど、母と舟は親戚みたいに似ている▼この詩はよく似た漢字を集めている。<幸いの中の人知れぬ辛 […]

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 ポーカーは心理戦だ。だから心構えに関する戒めの言葉が、たくさんある。指南書いわく、それは実力と運が共存するゲームであるがゆえに、運による短期のリスクを受け入れ、長期的視野でプレーしなければならない▼だめなのは「負けを取 […]

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  昔、近づくと怖かった場所がある。近所の商店街から駅に向かう道に、いわゆる組事務所があって、回り道をしろと親には言われた。子ども心に恐怖を覚え、一も二もなく従ったものだ▼そこで悪の謀議がなされていたのかは、知り得ないも […]

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 オーストリア首都の「ウィーン」と大分県の湯布院を、寅さんがつい聞き間違え、ウィーンへ行くことになるのは「男はつらいよ 寅次郎心の旅路」。あまり似ていない気もするが、そそっかしい寅さんならさもあらん▼寅さん、同じ映画の中 […]

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一九五〇年ごろ、アレクサンドル・ミカさんというパン職人がフランス南部サントロペでポーランドの祖母に教わったタルト菓子を売り出したそうだ▼五五年、映画のロケでその地を訪れた女優ブリジット・バルドーがこれを気に入り、「サント […]

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羊が川で水を飲んでいるのを見かけた狼(おおかみ)がもっともらしい理由をつけてその羊を食べてしまおうと考えた。「おい、おれの水をにごらせているぞ」▼羊は反論する。「私はほんの口先で飲んだだけです。それに飲んでいるのはあなた […]

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